代表 あいさつ

代表理事
紅楳聖

みなさんは「縁」という言葉を聞いてどんなことを想像しますか。「縁結び」「縁を切る」など、人と人との結びつきを意味することが多いようですが、元々は仏教語で「原因」という意味を表します。すべての物事は縁があって生まれ起こるということなのです。

私は教育こそが人を、そして社会を変える縁となるものと考えています。
私たちの目指す活動は、地域の「外国人」「子ども」「高齢者」が、互いに学び合う環境を生み出していくことです。

どちらかといえば支援される側であるこの三者が教育の力で結びつくことによって、安心して暮らせる地域社会を創出していきます。

エンゲート九州では築100年程の古民家を事務所にしています。家には立派な門(ゲート)があります。この門が多くの縁(エン)を生み出していくことを心に描いています。

「教育現場にいたからこそわかる課題を、NPOという立場で解決したい」

私は25年間中高の教育現場にいましたが、年々学校教育を取り巻く状況に厳しさを感じてきました。学校で教えるべきことが増え続け、それぞれの内容を十分に教えることができていただろうか。子どもたちは家庭環境を含めて多様化している中で、一人ひとりと向き合ってきたのだろうか、自問し続けてきました。

教育格差が広がり、学びたくても学べない子どもたちや、学校という枠に収まりきらない子どもたちも生まれています。そのような子どもたちに寄り添うことができただろうか。

子どもたちが地域社会ともっとつながることで、このような課題を解決できないだろうかと考え、教育部門をエンゲートの活動の柱にしました。

必死に日本語を学ぶ外国人労働者の姿を見て子どもたちは感じるものがあるはずです。知識や技能を持っている高齢者から学ぶべきものは多くあるはずです。

エンゲートの教育部門では、こういった問題意識を共有する教員が子どもたちと向き合っていきます。私たちは、地域の学校等と連携しながら、「外国人」「子ども」「高齢者」を結び付けるお手伝いをしていき、社会の中でお互いが学び合えるような事業を企画していきます。

常務理事
紅楳日々希

私は当初、外国人・子ども・高齢者を別々に「支援」すればいいのではと考えていました。

しかし、ふとした際に、2024年の夏に、地元中津市にて開いた日本語教室でのことを思いだしました。

ボランティアとして参加してくれた高校生が、実は不登校で、しかし、同じくボランティアとして参加していたおじいさんと仲良く、日本語を教えていたことを。

彼らのような人たちを私たちが「支援」するだけではなく、彼らがお互いに交流できる場所、居場所をつくればいいのではないか…そう思ったのです。

それから行動を起こし、父と共にNPOを立ち上げることになりました。少しでも地域のためになればと思い、精進してまいります。

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